学園の王子の許嫁になる為に皆必死らしい
正直迷ってる。中3の冬休み冬休みあけから本格的に志望校に向けての進路活動が始まる。
私にも行きたい志望校がある。
志望校と言っても部活で私が憧れていた1学年上の梨沙先輩が通っている学校だから。というなんともちっぽけな理由でだ。
でも、この学園の招待状を棒に振るなんてことは、この類の話が好きなわたしには出来ない。
「うん。もしこれが本物だとしたら私行ってみたいな。折角、梨沙先輩と同じ高校に行けるように塾とか通わせてもらったのに、ごめんなさい」
「分かったわ。でも、お父さんとも先ずは話しましょう、貴方の人生が掛かっているかもしれないことだもの。簡単には決められないわ。」