ネコちゃんの彼氏様
「___ってことがあってね!!!」
「えぇ!すごい!
何その展開!絶対好きになっちゃう!」
昨日のイケメン男を
早速親友たちに報告。
今はお昼休憩で
学食を食べてる。
「いいな〜、そんな展開ほし〜!」
共感してくれているのは、
この世界に来て初めてできた友だちの
宇佐木愛柚こと、あゆゆん!
あゆゆんは、
かっこいい美少女!ってかんじで
実はあの有名な
Lipteenって雑誌の専属モデルなの!
今ではたまにテレビに出たりもしてて!
ほんとにかわいいんだ〜
ちなみに、私が化け猫だって知ってる
たった1人の人間。
魔界の人間が苗字を作る時は
だいたいが自分の姿から取る。
っていうので私の苗字は、猫浜なんだよね。
苗字が“ウサギ”だから、
私と一緒で魔界から来た人だと
思って、聞いちゃったんだ。
「魔界仲間だよね!?」って。
案の定きょとんのあゆゆん。
魔界ってなに?から始まって
いろいろ根掘り葉掘り聞かれて。
まあ、離してくれなかったから
全部話しちゃったわけですよ。
「そんな顔もわかんないし
1回ちょっと助けてもらっただけのやつ
信用ならねーじゃん」
で、水を指すのは
野瀬颯雅
私の後ろの席に座ってて
仲良くなった初の男友だち。
颯雅は、バスケ部のエース。
The運動バカってかんじ。
クラスでも学年でも
人気者って言われてる。
いわゆるムードメーカー、?
「でもさ!同じ学校だから
会う可能性十分あるよね!?」
「そーだよ!
全教室回ったらいるってことじゃん!?
え、今から回ってこよっかな」
「ばーか。学年だけで12クラスあるのに
その中から探すって無謀すぎるからな。
それに教室にいるっていう確約もない」
私たちの通う界明学園高校は、
いわゆるマンモス校。
人数が半端じゃない。
「うわ〜、会いたいな……」
「完全持ってかれてるね、これは」
「…………」
この広い学校内で会えるわけなんてない。
それでも、
期待しちゃうんだ。
会いたいから。
「どんな人だったの?」
「とにかくイケメンで、
背が高くて、黒髪だった」
「野瀬より高いの?」
「うん、たぶんだけど、
颯雅よりも高いと思う」
「え、まじ?」
颯雅は180cm。
ふつーの男子より高め。
でも、それより高かったと思う。
153の私からしたら、すごい見上げた。
「それなら結構絞れるじゃん!」
「あと情報は、
一切役に立たないけどな」
ちょっとだけど、
光が見えた。
「えぇ!すごい!
何その展開!絶対好きになっちゃう!」
昨日のイケメン男を
早速親友たちに報告。
今はお昼休憩で
学食を食べてる。
「いいな〜、そんな展開ほし〜!」
共感してくれているのは、
この世界に来て初めてできた友だちの
宇佐木愛柚こと、あゆゆん!
あゆゆんは、
かっこいい美少女!ってかんじで
実はあの有名な
Lipteenって雑誌の専属モデルなの!
今ではたまにテレビに出たりもしてて!
ほんとにかわいいんだ〜
ちなみに、私が化け猫だって知ってる
たった1人の人間。
魔界の人間が苗字を作る時は
だいたいが自分の姿から取る。
っていうので私の苗字は、猫浜なんだよね。
苗字が“ウサギ”だから、
私と一緒で魔界から来た人だと
思って、聞いちゃったんだ。
「魔界仲間だよね!?」って。
案の定きょとんのあゆゆん。
魔界ってなに?から始まって
いろいろ根掘り葉掘り聞かれて。
まあ、離してくれなかったから
全部話しちゃったわけですよ。
「そんな顔もわかんないし
1回ちょっと助けてもらっただけのやつ
信用ならねーじゃん」
で、水を指すのは
野瀬颯雅
私の後ろの席に座ってて
仲良くなった初の男友だち。
颯雅は、バスケ部のエース。
The運動バカってかんじ。
クラスでも学年でも
人気者って言われてる。
いわゆるムードメーカー、?
「でもさ!同じ学校だから
会う可能性十分あるよね!?」
「そーだよ!
全教室回ったらいるってことじゃん!?
え、今から回ってこよっかな」
「ばーか。学年だけで12クラスあるのに
その中から探すって無謀すぎるからな。
それに教室にいるっていう確約もない」
私たちの通う界明学園高校は、
いわゆるマンモス校。
人数が半端じゃない。
「うわ〜、会いたいな……」
「完全持ってかれてるね、これは」
「…………」
この広い学校内で会えるわけなんてない。
それでも、
期待しちゃうんだ。
会いたいから。
「どんな人だったの?」
「とにかくイケメンで、
背が高くて、黒髪だった」
「野瀬より高いの?」
「うん、たぶんだけど、
颯雅よりも高いと思う」
「え、まじ?」
颯雅は180cm。
ふつーの男子より高め。
でも、それより高かったと思う。
153の私からしたら、すごい見上げた。
「それなら結構絞れるじゃん!」
「あと情報は、
一切役に立たないけどな」
ちょっとだけど、
光が見えた。