貴方といる世界線
それから何日も私はその人物を探した。

性別も名前も分からないその人物を。

探し始めて何週間が過ぎたとき私は異様に強い魔力を感じた。

そこは大きな病院で空気感からして異世界、向こうと繋がる入り口であることが分かった。

私はゆっくり近づいて覗こうとした時、後ろから声を掛けられた。

「お一人で行かれるおつもりですか？今向こうは黒闇に支配されていてとても危険です！戻ってこられなくなるかもしれませんよ」と。

「貴方は？」と私が聞くと、

「申し遅れました、私、この病院でドクターをしております、深山翔と言います」と自己紹介をされた。

私はこの時、もしかしたらずっと探していたのはこの人かもしれないと直感でかんじた。

なぜなら強力な魔力を感じるが黒闇の魔力ではなかったからだ。

「私は品峯アヤメと申します」と私は頭を下げた。

「アヤメさんですね？どうぞ、こちらに、少しお話できますか？」と病院内に通されてしまった。

いきなり名前で呼ぶなんて失礼ね！

なんて思いながらもとりあえず後ろ
に続いた。
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