命の玉
私はいつもお姉ちゃんにひどくあたっていたのよ?
そんな私のために命をかけるなんてあるわけない。
私がそんなことを考えていると、また女の人が口を開いた。
「そんなことないわ。お姉さんはあなたが大好きよ。今頃きっと、心霊スポットにいるわ。」
うー!素敵な声!私の好きなアイドルの曲、一曲歌ってもらいたいわ!
っていうか、なんで私が考えていることがわかるの?
まあ、ベッドにいたら急に闇に吸い込まれて、目が覚めたら闇の中。そして輝く女の人まで出てきたのだから、心を読まれても、そこまで不思議じゃない。
「でも、あの子一人じゃ、朝5時までにこの街の6つの心霊スポットは廻れないわね。」
そりゃ、家から遠いところもあるし、、そもそもなんで心霊スポットなんか、、、
「詳しくは言わないけど、この街の心霊スポットすべてにある命の玉を探しなさい。」
そして、私が話しかけようとしたときにはもう、女の人は消えていた。
きれいな人だったなぁ。
そう思った瞬間
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