命の玉
りさが消えちゃった。
どうしよう。そうだ。探しに行こう。
私はお母さんに言おうとして部屋の前に行った。でも、お母さんは明日までに仕上げなければいけない何かを急いで作ってるんだった。
迷惑はかけられない。
一人で探そう。
私は玄関から外へ出た。暗くて、よく見えなかった。
（これじゃ、りさを見つけられないよ。。。）
私は部屋に戻って、懐中電灯を探した。両手があくよう、首からかけるものにした。
ゆっくり、音を立てないようにドアを開け、外へ出た。
街は夜でもにぎやかだ。明るい光がたくさんある。車も何台か通っているし、スーツを着た人もたくさん歩いている。
テンションの高い男女グループや、仕事帰りのサラリーマン。
いろいろな人を乗せたバスも走っているし、コンビニもある。
もう小学生の門限をすぎているから、大人に見つかったら怒られてしまう。
見つからないようにいかないと。
しばらく歩くと、草が生い茂ったひとけのない道に出た。さっきまであんなに賑やかだったのに、ここは虫の声くらいしか聞こえない。
突然目の間が白い光に包まれた。
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