無表情男子の私しかしらない秘密の顔。
「……まだってことは、結婚してくれるの!?」

「へっ?え、えっと……うん……」


ま、まさかそう返ってくるとは……。

そんなこと思いもよらずに、でも私はうんと返してしまった。


「……そっか、嬉しいな……僕、人に気持ち伝えるの苦手だから……莉愛がいつも分かってくれて、すごい嬉しかった」

「真央くん……私も、真央くんのこと知れて嬉しいよ!」

「……!莉愛……!ありがとう!!」


またぎゅっと抱きしめられる。

小さい頃、こんなに甘えてきた時とはサイズがまるで違うが、その温かさは変わらなかった。


これで真央くんとも……なんとか、付き合うことに成功……!!

幸せなカレカノ生活がスタート、する、はず……だったのに。

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