無表情男子の私しかしらない秘密の顔。
そういうと真央くんは、ハッとしたように固まっていた。


「お、幼なじみだから仲良くないといけないだろ」

「そんなことないよ別に!」

「だ、だから俺は……」



少しずつ頬が赤くなっていく真央くん。

本当、なんなの?全然わかんないよ……。


「僕の彼女に何かようかな?」


ポンッと肩に手を置かれる。


「……黒瀬くん?」


どうして、彼女だと……?


「え、嘘黒瀬くんの彼女って莉愛ちゃんだったの!?」


気づいた女子が1人そういうと、また1人、また2人と伝染していくようにざわざわと騒ぎが大きくなっていく。
< 21 / 32 >

この作品をシェア

pagetop