無表情男子の私しかしらない秘密の顔。
ってか上目遣いしてたつもりないし!!


「あざといのもキモい」

「あざとくしてないよ!」

「無自覚なのはもっとキモい」

「んなっ……」


私……そんなことしてないのに……。


悪口ばっかりで、胸が苦しい。


涙が込み上げてきて、もう我慢ができない。


「……真央くんのバカ!!!もう夜ご飯作ってあげないんだから!!」


そう言って、素早く家に帰って家の鍵を閉めた。


もう、真央くんは反省するまで家に入れてあげないんだから。


第一、お金持ちならうちに住むなって感じだし!!!


ドンドンドン!!


「は!?ちょっと待てって……チッ……」


真央くんの、バカっ……。


「おいなにやってんだよ!」

「自分の家に帰ってよバカ!!!もう二度と顔見せないで!!」


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