本当は
央の話 3
離婚。
あれからよく話し合いをしないまま、美郁が望む通りに離婚をした。
妹の礼からは、泣きながら責められた。
俺よりも美郁のことを、血が繋がった姉妹のように慕っていたから、当たり前かもしれない。
結婚の時にもっと反対すれば、美郁がこんな辛い目に合わなかったのにと、自分を責めていた。
美郁は、これは話し合いも何もなく私が決めたことだから、と言って周りを説得し、結局俺は持てるもの全部を美郁と、乳児から幼児になった息子に渡した。
もちろん、養育費もきちんと払う。
全てが終わった後、俺は会社を辞めて逃げるように日本を出た。
俺は気づいた。
今更ながらに気づいた。
美郁を愛している。
縋っていた。
こんな俺を救ってくれと。。。
あれからよく話し合いをしないまま、美郁が望む通りに離婚をした。
妹の礼からは、泣きながら責められた。
俺よりも美郁のことを、血が繋がった姉妹のように慕っていたから、当たり前かもしれない。
結婚の時にもっと反対すれば、美郁がこんな辛い目に合わなかったのにと、自分を責めていた。
美郁は、これは話し合いも何もなく私が決めたことだから、と言って周りを説得し、結局俺は持てるもの全部を美郁と、乳児から幼児になった息子に渡した。
もちろん、養育費もきちんと払う。
全てが終わった後、俺は会社を辞めて逃げるように日本を出た。
俺は気づいた。
今更ながらに気づいた。
美郁を愛している。
縋っていた。
こんな俺を救ってくれと。。。