心はあなたを探してた
「帰したくないけど、里帆のペースを大事にしたいから、今日は送る。」
そう言って、夕食は途中のカフェでパスタを食べてからアパートまで送って来れて、車を降りる時にもう一度、軽くキスをされた。
ひとりの部屋に戻り、怒涛の1日を振り返って、これから恭輔さんと会社でどんな顔して一緒にいればいいのかと考えてしまう。
ぼーっとそんな事を考えているとスマホの着信音がした。
『家についたよ。今日はありがとう。多分、明日は筋肉痛だろうから、のんびり過ごして。また月曜日。』
恭輔さんのメッセージに嬉しくなる私は、もう恋する女の子になっていると思う。
ん?筋肉痛?
最近、全く身体を動かしていない私は、明日の自分を考えて少し憂鬱になった。
『昨日から大変お世話になりました。
久しぶりに身体を動かして、楽しかったです。筋肉痛が少しでも、軽く済むようにしっかり解して、月曜日に備えます。
おやすみなさい。』
メッセージを送るとまたすぐに返事が来た。
『ホントは、もっと一緒にいたかったけど、里帆に飽きられないように我慢した。
来週は、仕事が早く上がれそうな日に飯行こう。おやすみ』