心はあなたを探してた
内田さんに、またいつでも誘ってと笑われながらランチから戻ると恭輔さんは、不在でホワイトボードに外出のマグネットが付いている。
経理係は、書類を受け取り処理するのが仕事の為、私のように工場担当でもあまり外出する事はなく、珍しい事だ。
本社ビル内で、自分の担当部署に確認作業に行く事はたまにあるが、工場とは電話やメールがほとんどだし、恭輔さんは営業部が担当だから本社内が95%、残りが各地の営業所。
営業所で確認作業でもあるのかなぁ。
どこへ行ったかわからないけれど、今日は戻らないだろうから、自分の書類を片付けたら、係長に恭輔さんのチェックなしに回していいか確認しようと考えていると係長から声をかけられた。
「松本さん、久川主任が名古屋出張になったから、今日から金曜日まで自分で処理したら、そのまま僕に渡していいからね。
判断に迷うものは、僕に聞いてくれればいいし、書類戻しも任せるから。
久川主任もそろそろひとりでやってもらったらいいって言ってたし、良い機会でしょ。」
係長の言葉に、恭輔さんに急に突き放されたような気がして、寂しくなる。
午後は、目の前の書類を減らす事だけを考えて、夢中で処理をしていると係長から残業の確認が入った。
経理係は、書類を受け取り処理するのが仕事の為、私のように工場担当でもあまり外出する事はなく、珍しい事だ。
本社ビル内で、自分の担当部署に確認作業に行く事はたまにあるが、工場とは電話やメールがほとんどだし、恭輔さんは営業部が担当だから本社内が95%、残りが各地の営業所。
営業所で確認作業でもあるのかなぁ。
どこへ行ったかわからないけれど、今日は戻らないだろうから、自分の書類を片付けたら、係長に恭輔さんのチェックなしに回していいか確認しようと考えていると係長から声をかけられた。
「松本さん、久川主任が名古屋出張になったから、今日から金曜日まで自分で処理したら、そのまま僕に渡していいからね。
判断に迷うものは、僕に聞いてくれればいいし、書類戻しも任せるから。
久川主任もそろそろひとりでやってもらったらいいって言ってたし、良い機会でしょ。」
係長の言葉に、恭輔さんに急に突き放されたような気がして、寂しくなる。
午後は、目の前の書類を減らす事だけを考えて、夢中で処理をしていると係長から残業の確認が入った。