心はあなたを探してた
「あと1時間くらいならいるつもりだけど、残業やる?」
自分の机の未処理がほとんどない事を確認して返事をした。
「大丈夫です。あと2件決裁回して終わりますので。」
「了解。」
最後の書類を回して、係長の電子決裁欄が済みになった事を確認してからパソコンをシャットダウンさせると係長が、手を挙げた。
「うん、書類の処理も完璧だから主任から独り立ち出来るよ。」
「ありがとうございます。お疲れ様でした。」
嬉しいけど嬉しくない。
でもそれは、係長に言う事でもないので、挨拶をして更衣室に向かった。
着替えてからスマホを見ると恭輔さんからのメッセージが入っていた。
『急な出張で金曜日の夜、戻りになった。金曜日に一度、会社に寄るから着替えは、俺の机の下に置いてくれれば、持って帰るから。』
『分かりました。』と言うスタンプを送って、いなくて寂しいとか会いたいとか、かわいい事を書けない自分に自己嫌悪。
『金曜日、待っているからな。』
念押しのようにメッセージが来て、恭輔さんに『OK』というスタンプを返した。
でもそのあとうまく言葉が続けられず、結局スマホをバッグに入れて、会社を後にしたのだった。
自分の机の未処理がほとんどない事を確認して返事をした。
「大丈夫です。あと2件決裁回して終わりますので。」
「了解。」
最後の書類を回して、係長の電子決裁欄が済みになった事を確認してからパソコンをシャットダウンさせると係長が、手を挙げた。
「うん、書類の処理も完璧だから主任から独り立ち出来るよ。」
「ありがとうございます。お疲れ様でした。」
嬉しいけど嬉しくない。
でもそれは、係長に言う事でもないので、挨拶をして更衣室に向かった。
着替えてからスマホを見ると恭輔さんからのメッセージが入っていた。
『急な出張で金曜日の夜、戻りになった。金曜日に一度、会社に寄るから着替えは、俺の机の下に置いてくれれば、持って帰るから。』
『分かりました。』と言うスタンプを送って、いなくて寂しいとか会いたいとか、かわいい事を書けない自分に自己嫌悪。
『金曜日、待っているからな。』
念押しのようにメッセージが来て、恭輔さんに『OK』というスタンプを返した。
でもそのあとうまく言葉が続けられず、結局スマホをバッグに入れて、会社を後にしたのだった。