愛の死
2. 転校生
ピーンポーン―パーンポーン
「はーい。皆自分の席に着いて。」
ガヤガヤ。ガチャガチャ。
教室中が静かになった。ヘアピンが落ちたら、はっきりと音が聞こえるほどだった。
「今日は、皆さんに良いお知らせがあります。入ってー」
ガラガラガラガラ
教室のドアが開く
「この度、私たちのクラスに新しい人が入ります。はい、じゃあ自己紹介して。」
新しい人とやらが黒板に名前を書いた。
「木村誠哉です。趣味はけん玉、特技はバスケ、好きな科目は英語です。よろしくお願いします。(ニコッ)」
『か、かわいい。』
「じゃあ、木村君の席は一番後ろの谷口君の隣ね。」
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