愛の死
4. 休み時間
「海斗。何ボーっとしてんの。」
「え。あっ。」
「一限始まる前にしてた話の続きしようぜ。」
「いいよ。ていうか、屋上行って話そう。」
「オッケー。」
放課後どっか行かない・・・。新作のアニメ・・・。推しのライブ行って・・・。
沢山の会話と人混みの中を書き分けて、海斗と誠哉は階段の方に向かった。
「で、お前何であんなに英語上手かったの。」海斗は誠哉に訊いた。
「将来俺外国に留学したいんだよね。だから頑張って英語勉強してるんだ。」
「へぇ~。凄いじゃん、留学なんて。尊敬するわ。」
「それほどでも。」誠哉は恥ずかしそうにでも嬉しそうに応えた。
『かわいすぎ。反則だよ。』海斗は心の中で叫んでいた。
ピーンポーンパーンポーン
「あっ。チャイムだ。海斗、教室戻ろう。」
「ああ。えっと、あのさ、今日一緒に帰ろうぜ。」
「一緒に?いいよ。」
『よっしゃあ。誘えた。』
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