婚約者が浮気相手と駆け落ちしました。色々とありましたが幸せなので、今さら戻りたいと言われても困ります。
広場でピクニックをした話や、妹達に毒見に食べさせられたクッキーの話をすると、リリアーネは興味深そうに聞いてくれた。
「外でピクニックをするなんて、とても楽しそうですね」
「今度の休みには、少し遠出してみようか」
「それなら、お弁当を用意してもらわなくてはなりませんね」
カイドの妹のミィーナは、そのレニア領地に嫁ぐことになるだろう。
来年になりミィーナが学園に入学すれば、アメリアの従弟のソルと正式に婚約する予定だ。土魔法の魔導師になる妹には、とても良い嫁ぎ先だろう。
年の離れた末妹を可愛がっていたカイドは、良縁に恵まれたことを喜んでいた。
そしてサルジュもまた、アメリアと正式に婚約することになった。
植物学の研究や魔法の実験ばかりだったサルジュが
見守り続けてきたふたりの婚約を、カイドも心から祝福していた。
ただあのふたりの護衛はかなり大変である。アメリアも王族の婚約者となったのだから、専属の護衛が必要ではないか。アレクシスもそう言っていたのだが、サルジュがそれを渋っていた。
どうやら護衛とはいえ、アメリアに男性を近づけたくないようだ。あまり表情を変えず、整った顔立ちから人形のような印象だった彼の、以外に嫉妬深い様子が微笑ましくて、大変だが仕方がないと諦めている。
それを話すと、リリアーネはふと押し黙った。
「外でピクニックをするなんて、とても楽しそうですね」
「今度の休みには、少し遠出してみようか」
「それなら、お弁当を用意してもらわなくてはなりませんね」
カイドの妹のミィーナは、そのレニア領地に嫁ぐことになるだろう。
来年になりミィーナが学園に入学すれば、アメリアの従弟のソルと正式に婚約する予定だ。土魔法の魔導師になる妹には、とても良い嫁ぎ先だろう。
年の離れた末妹を可愛がっていたカイドは、良縁に恵まれたことを喜んでいた。
そしてサルジュもまた、アメリアと正式に婚約することになった。
植物学の研究や魔法の実験ばかりだったサルジュが
見守り続けてきたふたりの婚約を、カイドも心から祝福していた。
ただあのふたりの護衛はかなり大変である。アメリアも王族の婚約者となったのだから、専属の護衛が必要ではないか。アレクシスもそう言っていたのだが、サルジュがそれを渋っていた。
どうやら護衛とはいえ、アメリアに男性を近づけたくないようだ。あまり表情を変えず、整った顔立ちから人形のような印象だった彼の、以外に嫉妬深い様子が微笑ましくて、大変だが仕方がないと諦めている。
それを話すと、リリアーネはふと押し黙った。