離縁するつもりが、極上御曹司はお見合い妻を逃がさない
たしかに、そうしたリスクはあるかもしれない。

妻だけならまだしも、子供を授かればパパという仕事もオンされるのだし。

残業や休日出勤ばかりしているわけにもいかなくなるだろう。


「でも、年齢を重ねるごとに周囲が放っておいてくれなくなる。家庭を持ってこそ一人前だとか、どういう理論なのかさっぱりわからないことで責められて、とある縁談を受けろとしつこく迫られているんだ。それこそ仕事に支障が出て困ってる」


たしかに、周囲があれこれ言ってくるのはよくわかる。

『そろそろ結婚しないの?』と気軽に尋ねてくる人もいるけれど、悪気はなくてもげんなりしてしまう。

今は仕事に集中したいだけなのに、結婚適齢期というものを気にする人には理解してもらえないのだ。


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