離縁するつもりが、極上御曹司はお見合い妻を逃がさない
「それはわかります。私も友達が結婚するたびに言われるんです。それで『この人と付き合ってみない?』なんて、適当に独身同士をカップリングされたりして。最近もちょっと……」
「ちょっと?」
「学生時代の友人が、私と彼女がいない男性をくっつけようとして、しょっちゅう連絡が来ていたんです。先日も三人で会おうと言われて行ったら、その男性とふたりだったし」
友人が彼氏のいない私を心配しているのはありがたい。
ただ、その気もないのに呼び出されても困るのだ。
「その男とは付き合う気はないの?」
「はい。悪い人じゃないんですけど、会ってお話ししても会話が弾まないというか、価値観が違うというか……。結婚したら妻には家庭に入ってほしいらしいのですが、仕事を辞めるなんて考えられなくて、お断りしました」
そう反応すると彼は深くうなずいた。
「一致したね」
「なにがですか?」
「ちょっと?」
「学生時代の友人が、私と彼女がいない男性をくっつけようとして、しょっちゅう連絡が来ていたんです。先日も三人で会おうと言われて行ったら、その男性とふたりだったし」
友人が彼氏のいない私を心配しているのはありがたい。
ただ、その気もないのに呼び出されても困るのだ。
「その男とは付き合う気はないの?」
「はい。悪い人じゃないんですけど、会ってお話ししても会話が弾まないというか、価値観が違うというか……。結婚したら妻には家庭に入ってほしいらしいのですが、仕事を辞めるなんて考えられなくて、お断りしました」
そう反応すると彼は深くうなずいた。
「一致したね」
「なにがですか?」