特等席〜私だけが知っている彼〜2
スマホで調べれば、キャストの名前はすぐに出てくる。五十鈴の名前が一番上にあり、椿芽は微笑みながらキャストを見ていく。有名な俳優や女優の名前があった。そして、その中に卯月心愛の名前がある。
「五十鈴くんって心愛ちゃん苦手なのかな……」
五十鈴はよく仕事でしたこと、起こった出来事などを家に帰って来た時に聞かせてくれる。だが、「××さんは嫌い」といった話は聞いたことがなかった。周りとの人間関係も良好で、無意識に嫌っているのは心愛だけである。
「仕事で揉めちゃったりしたのかな」
男性がみんなときめいてしまうような可愛らしさを持ち、同じ女性である椿芽も彼女に憧れを抱いている。五十鈴も心愛に好印象だと思っていた。その時、電話がかかってくる。
「もしもし?」
「もしもし!椿芽あんたネットニュース見た?」
興奮気味に電話をかけてくるのは、椿芽と同じ保育園で働いている同僚である。彼女は芸能人のゴシップが大好きで、何か大きなニュースがあるとすぐに教えてくれるのだ。
「五十鈴くんって心愛ちゃん苦手なのかな……」
五十鈴はよく仕事でしたこと、起こった出来事などを家に帰って来た時に聞かせてくれる。だが、「××さんは嫌い」といった話は聞いたことがなかった。周りとの人間関係も良好で、無意識に嫌っているのは心愛だけである。
「仕事で揉めちゃったりしたのかな」
男性がみんなときめいてしまうような可愛らしさを持ち、同じ女性である椿芽も彼女に憧れを抱いている。五十鈴も心愛に好印象だと思っていた。その時、電話がかかってくる。
「もしもし?」
「もしもし!椿芽あんたネットニュース見た?」
興奮気味に電話をかけてくるのは、椿芽と同じ保育園で働いている同僚である。彼女は芸能人のゴシップが大好きで、何か大きなニュースがあるとすぐに教えてくれるのだ。