クールな警視正は新妻を盲愛しすぎている
「う、あ……」
タガが外れたと言っていい、剥き出しの情欲を滾らせる彼に、恥ずかしい声も反応も、全部聞かれ、見られ……やがて、私の羞恥心も理性も弾け飛んだ時――。
「んっ……あ、あああ……っ!」
身体の中心をこじ開けられ、裂かれるような痛みに襲われた。
奎吾さんもきっと苦しいのだろう。
私を組み敷いた体勢で顔を伏せ、なにかを堪えるようにブルッと頭を振る。
「くっ……。凛花、大丈夫か」
自分も辛そうなのに、どこまでも私を気遣ってくれる彼が、愛おしくて堪らない。
「奎吾さん、奎吾さん……」
涙の膜が張った視界では、愛しい人の姿を捉えられない。
私は彼を求めて両腕を宙に彷徨わせた。
奎吾さんが私の手を取り、頬擦りしてくれる。
「ここだ。ここにいる」
ぼやける視界の中でも、とびきり優しく微笑んでくれたのがわかった。
胸がきゅんと疼き、言葉にならない様々な感情が我儘に溢れ返る。
「好き。愛してる。愛してます、奎吾さん」
私は彼の首に腕を巻きつけ、ぴったりと身体を寄せた。
「ああ……俺もだ、凛花。愛してる。可愛い。俺の凛花……」
耳元で幾つもの愛の言葉を直接鼓膜に刻まれるうちに、私の全神経は、痛みを凌駕するほどの熱く甘い痺れに支配され……。
私はその夜、初めての悦びを知った。
タガが外れたと言っていい、剥き出しの情欲を滾らせる彼に、恥ずかしい声も反応も、全部聞かれ、見られ……やがて、私の羞恥心も理性も弾け飛んだ時――。
「んっ……あ、あああ……っ!」
身体の中心をこじ開けられ、裂かれるような痛みに襲われた。
奎吾さんもきっと苦しいのだろう。
私を組み敷いた体勢で顔を伏せ、なにかを堪えるようにブルッと頭を振る。
「くっ……。凛花、大丈夫か」
自分も辛そうなのに、どこまでも私を気遣ってくれる彼が、愛おしくて堪らない。
「奎吾さん、奎吾さん……」
涙の膜が張った視界では、愛しい人の姿を捉えられない。
私は彼を求めて両腕を宙に彷徨わせた。
奎吾さんが私の手を取り、頬擦りしてくれる。
「ここだ。ここにいる」
ぼやける視界の中でも、とびきり優しく微笑んでくれたのがわかった。
胸がきゅんと疼き、言葉にならない様々な感情が我儘に溢れ返る。
「好き。愛してる。愛してます、奎吾さん」
私は彼の首に腕を巻きつけ、ぴったりと身体を寄せた。
「ああ……俺もだ、凛花。愛してる。可愛い。俺の凛花……」
耳元で幾つもの愛の言葉を直接鼓膜に刻まれるうちに、私の全神経は、痛みを凌駕するほどの熱く甘い痺れに支配され……。
私はその夜、初めての悦びを知った。