クールな警視正は新妻を盲愛しすぎている
彼に抱かれた肩も縮こまってしまう。
ドア口からほんの数メートルの、大きなキングサイズのベッドに辿り着いた時には、せっかくお風呂で磨き上げた肌に、じっとりと汗が滲んでいた。
「座って」
短い命令に、条件反射で、ベッドサイドに浅く腰かけた。
肩を力ませて大きく息を吐き、おずおずと顔を上げる。
「あの……奎吾さ」
「いいか? するぞ」
「っ……! は、はいっ……」
普段の大人でインテリジェンスな彼からは想像もできない、直情的な開始の合図に、ドッキンと心臓が飛び上がった。
奎吾さんは、私の腰の横に片膝を突いた。
私の両肩に手をのせると、自分の体重を使ってゆっくり私を倒す。
二人分の重みを受けて、ベッドがわずかに軋んだ音を立てた。
私は仰向けになって、まっすぐ天井を仰いでいた。
やや落とした明かりは柔らかく、眩しくはない。
それでも何度も瞬きをして目を凝らす私の視界に、奎吾さんがヌッと割って入ってきた。
私は彼の長い四肢に囲い込まれた体勢だ。
背に明かりを浴びた彼の顔は、下からだと陰って見える。
奎吾さんが口数少なく落ち着き払っているから、圧倒的に大きなものに征服されたみたいな気分で怖い。
ドア口からほんの数メートルの、大きなキングサイズのベッドに辿り着いた時には、せっかくお風呂で磨き上げた肌に、じっとりと汗が滲んでいた。
「座って」
短い命令に、条件反射で、ベッドサイドに浅く腰かけた。
肩を力ませて大きく息を吐き、おずおずと顔を上げる。
「あの……奎吾さ」
「いいか? するぞ」
「っ……! は、はいっ……」
普段の大人でインテリジェンスな彼からは想像もできない、直情的な開始の合図に、ドッキンと心臓が飛び上がった。
奎吾さんは、私の腰の横に片膝を突いた。
私の両肩に手をのせると、自分の体重を使ってゆっくり私を倒す。
二人分の重みを受けて、ベッドがわずかに軋んだ音を立てた。
私は仰向けになって、まっすぐ天井を仰いでいた。
やや落とした明かりは柔らかく、眩しくはない。
それでも何度も瞬きをして目を凝らす私の視界に、奎吾さんがヌッと割って入ってきた。
私は彼の長い四肢に囲い込まれた体勢だ。
背に明かりを浴びた彼の顔は、下からだと陰って見える。
奎吾さんが口数少なく落ち着き払っているから、圧倒的に大きなものに征服されたみたいな気分で怖い。