クールな警視正は新妻を盲愛しすぎている
俺はネクタイに指を引っ掛け、乱暴に緩めて引き抜いた。
続けてシャツのボタンを外す。
「ああ……子供を急かされたのが原因だったか。夫は俺だ。俺に抱かれるのこそが本望だろう?」
怒り、嫉妬……激しい劣情に全神経を支配され、辛辣に言い捨てる俺に、凛花が怯えた顔をした。
それを見て、俺は目を細めてほくそ笑む。
「俺が怖いか。……怯えた顔、変わらないな。五歳の時と」
「け、けい……っ」
彼女の上擦った声は最後まで音にならず、俺の口内でくぐもって消えた。
「ふ、うん……ん」
その代わり、互いの唇の隙間から、彼女の鼻にかかった呻き声と、俺がわざと立てるいやらしいキスの音が零れる。
俺は執拗といっていいほどねっとりと舌を絡ませてから、ゆっくりと唾液の糸を引いて唇を離した。
「は、っ、あ」
凛花は、すっかり息を上げていた。
黒いレースに淫らに透ける、二つの胸を上下させる。
目尻に涙を滲ませて、浮かされたように俺を目で追う。
俺は、彼女相手に初めて覚える嗜虐心で、ゾクッと戦慄いた。
いやがおうでも高揚するのを自制できず、勢いよくシャツを脱ぎ捨て――。
「っ、あっ、奎吾さ……っ!」
なんの躊躇もなく、彼女に覆い被さった。
続けてシャツのボタンを外す。
「ああ……子供を急かされたのが原因だったか。夫は俺だ。俺に抱かれるのこそが本望だろう?」
怒り、嫉妬……激しい劣情に全神経を支配され、辛辣に言い捨てる俺に、凛花が怯えた顔をした。
それを見て、俺は目を細めてほくそ笑む。
「俺が怖いか。……怯えた顔、変わらないな。五歳の時と」
「け、けい……っ」
彼女の上擦った声は最後まで音にならず、俺の口内でくぐもって消えた。
「ふ、うん……ん」
その代わり、互いの唇の隙間から、彼女の鼻にかかった呻き声と、俺がわざと立てるいやらしいキスの音が零れる。
俺は執拗といっていいほどねっとりと舌を絡ませてから、ゆっくりと唾液の糸を引いて唇を離した。
「は、っ、あ」
凛花は、すっかり息を上げていた。
黒いレースに淫らに透ける、二つの胸を上下させる。
目尻に涙を滲ませて、浮かされたように俺を目で追う。
俺は、彼女相手に初めて覚える嗜虐心で、ゾクッと戦慄いた。
いやがおうでも高揚するのを自制できず、勢いよくシャツを脱ぎ捨て――。
「っ、あっ、奎吾さ……っ!」
なんの躊躇もなく、彼女に覆い被さった。