天然仔猫は無気力仔犬に甘く迫られて




「口にするわけないでしょ」



 そんな、当たり前、みたいな……!



「依奴くんのばか! 紛らわしいの! ていうか、ほっぺでもしちゃだめ!」

「仕方ないじゃん。可愛かったし」

「……誰が?」



 主語がないんだよ、依奴くん。

 ちゃんと誰が可愛いのか言わないとわかんないよ。

 こてんと首を傾げると、依奴くんは、はあ……と大きなため息をついた。

 な、なんのため息……!?



「もーいい。飯行く」

「誤魔化しちゃだめー!」



 なんでなかったことにするのっ。
< 5 / 5 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop