【完結】結婚二年目の憂鬱。〜僕は妻に裏切られていた〜
「でも明後日なら会えるけど」
「明後日……」
明後日になったら、旦那は帰ってきてしまう。 でも……。
「でも明後日には旦那帰ってくるんだろ?」
「……うん。でも会いたい」
「いいのか?」
いい訳ない。……でも私は満たされないの。
満たされたいから、隼斗に抱かれたい。
「大丈夫。帰ってくるの遅くなるみたいだから」
「そっか。じゃあ明後日、また会おう」
「……うん」
隼斗が帰っていくと、とても寂しい気持ちになる。
それは私が、強く彼を求めてしまっていたからかもしれない。
私は満たされたいんだ。旦那との日々も、隼斗とのセックスも、何もかもが満たされたいんだ。
満たされないと私は満足出来ないんだなと思う。 大輝、お願いだからもっと私を求めてよ……。
大輝が私にたくさんの愛をくれるのはとても嬉しいし、それは伝わっている。
「大輝……」
大輝との結婚式の写真を眺めながら、私は泣きそうになった。
大輝を裏切るようなことをしていることは分かっていて、それでも辞められない。
こんな自分が時々イヤになる。
「私は……幸せだと思ってる」
大輝だって、幸せなはずだ。