【完結】結婚二年目の憂鬱。〜僕は妻に裏切られていた〜
里織と大輝②
「じゃあ帰りましょうか、榎本先生」
「はい。 お疲れ様でした」
無事に三日間の修学旅行を終えた僕は、生徒が帰るのを見送った後で、帰宅した。
この三日間はとても充実していた。 久しぶりの京都ということもあり、楽しめた気がする。
京都の美味しい郷土料理を食べたり、観光スポットを巡ったりして、とても楽しかった。
生徒たちもよほど楽しかったのか、たくさんスマホで写真を取りまくっていたし、歴史に触れたことで勉強になったのか、とても豊かな表情をしていた。
生徒たちにとってもいい三日間になったのではないかと、そう思っている。すごく楽しそうな生徒たちを見て、僕たち教師も安心した。
生徒たちが大きなケガもなく無事に帰ってこれたのも、本当に安心だ。
【今から帰るよ、里織】
里織に一言メッセージを送り、僕は車に乗り込み自宅へと帰る。
「里織、喜んでくれるかな」
里織の好きなものたくさんお土産買ったし、喜んでくれるといいな。
里織が食べたいと言っていた八ツ橋や抹茶のお菓子も買ったし、後は帰るだけだ。
三日も里織に会えなくて、僕はとても寂しかった。 里織に連絡してみたけど、仕事が忙しいのか折り返しはなかった。