【完結】結婚二年目の憂鬱。〜僕は妻に裏切られていた〜
「早く会いたいな、里織」
里織のことをこんなに好きでいられるのは、里織のおかげだ。
里織と結婚して、本当に良かった。里織は僕の全てだ。
これからだってずっと、僕は里織と一緒にいたい。
僕は里織がいないと、ダメなんだ。
「ただいま」
車を降りて家に入ると、里織はまだいなかった。
「里織……?いるのか?」
リビングも寝室も、電気はついていなかった。
「まだ帰ってないのか」
まだ仕事、終わってないのだろうか……。まあ里織は忙しい人だから、しょうがないか。
そのうち帰ってくると思うし、先に着替えちゃおうかな。
そう思って寝室の部屋の電気を付ける。きれいに整理整頓されたその寝室に、里織の面影が少しだけ残っている。
僕と里織は、毎日ここで寝ている。夫婦二人だけの空間だ。
里織の寝顔はとてもかわいくて、とても癒やされる。里織はイイニオイがして、本当に女性らしい人だ。
大好きな里織、これからも僕は里織だけだ。
「お風呂、沸かそうかな」
仕事で疲れている里織のために、今のうちにお風呂を沸かしておいてあげよう。
里織がすぐ入れるように、しておこう。