【完結】結婚二年目の憂鬱。〜僕は妻に裏切られていた〜


「……食べたよ?」

「食べてないでしょ」

「……バレた?」
  
 僕は里織のことなら、何でも分かるよ。里織は野菜を食べることが苦手だから、そうだろうなと思った。

「やっぱりね」

「時間なくて、あんまり食べてなくて」

「どんなに忙しくても、食事はちゃんと食べないとダメだよ」

「分かってるよ」

 里織のことだから、ちゃんと分かってくれてるとは思うけど、それでもやっぱり心配だ。

「里織には健康でいつまでも美しくいてほしいんだよ、僕は」

「ありがとう、大輝」

「さあ里織、お風呂入っておいでよ」

「うん」

 里織は本当にキレイだ。僕にとってとても素敵な人だ。
 里織にはずっとキレイで美しくいてほしい。

「里織、今日は早く寝られそう?」

 お風呂から上がり、スキンケアをしている里織にそう問いかける。

「どうだろう。 多分寝れると思うよ」

「そう?あまり無理はしちゃダメだよ」
 
「そうだよね。無理したらダメだよね」

 里織は疲れやすいと思うから、休める時はしっかりと休んでほしい。

「早く寝れる時は、早く寝ないとだよ里織」

「分かってる。 さ、もう寝よう」

「おやすみ、里織」

「おやすみ」
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