【完結】結婚二年目の憂鬱。〜僕は妻に裏切られていた〜
不思議そうな顔をしている里織に、僕は「うん、近くの直売所に売ってたんだ」と答えた。
「そうなんだ。美味しい」
「美味しいよね、買って正解」
里織が美味しそうに食べる姿を見て、僕も幸せだなと思えた。
「うん、また買ってきてね」
「いいよ、里織のためならお安い御用だ」
「ありがとう」
里織が喜ぶ顔が見たいから、僕は頑張れる。
「そういえばさ」
「ん?」
「最近どう?学校は」
唐突に里織が聞いてくる。
「どうって?」
「最近の生徒さんたちって、どんな子たちなの?」
どんな子たちか……。そうだな。
「どんなって言われると難しいけど、みんないい子たちだよ。感性豊かだし、楽しく学校生活を送ってるみたいだよ」
「今の子ってみんな大人っぽいよね」
「そうだね。みんな段々と大人になっていくんだなって、最近感じてるよ」
教師という仕事は、誇り高い仕事だ。生徒たちの成長を見れるのは嬉しいし、副担任としても嬉しい。
「そっか。教師になって良かったね、大輝」
「そうだね。良かったと思うよ、僕も」
教師という仕事は、天職だと思う。教師になって色んな人と触れ合えるから、素敵な仕事だと思う。