【完結】結婚二年目の憂鬱。〜僕は妻に裏切られていた〜
妻の不倫発覚
「大輝は向いてるよ、教師」
「ありがとう、里織」
里織は僕が教師として働くその姿を、とても応援してくれる。
「あ、そろそろ行かないと!」
「そっか。 あ、そうだ。僕今日教育実習生の歓迎会があるから、帰り遅くなるかも」
昨日いきなり、先生たちからそんな話が流れてきた。
教育実習生が夏休み明けから来たのだが、まだ歓迎会をしてなかったから、やろうという話になったらしい。
「あ、そうなの?」
「うん。僕今日、夕飯食べてくるから。 冷蔵庫に夕飯入れておくから、温めて食べて」
「うん、分かった」
仕事に出かける里織を見送った後、僕も支度をして家を出た。
「おはようございます」
「おはようございます、榎本先生」
出勤してすぐ、隣の席の青井(あおい)先生に挨拶をした。
「今日少し寒いですよね」
「ですね。カーディガン持ってて良かったです」
少しずつ寒くなっていくと、もう秋なんだと思える。肌寒くなってきた。
「今日歓迎会来ますよね?榎本先生」
「はい。行きます」
「でも奥さん、大丈夫なんですか?」
そう聞かれて僕は「大丈夫です。妻も帰り遅いみたいですし」と答える。