【完結】結婚二年目の憂鬱。〜僕は妻に裏切られていた〜
男は僕から視線を外している。
「それは……っ」
里織は口を閉ざしてしまう。
「里織、この男は里織の不倫相手ってことでいいの?」
「……大輝、聞いて!あのね」
「言い訳なんて聞きたくないよ」
素直に不倫していると認めてくれれば、それでいいんだよ。
なのにそんな口ごもることなの?
里織は僕を裏切っていたんだよ? 裏切っていたことをまずは謝るべきじゃないのかな?
「大輝、聞いて! 私……この人無理矢理されたの!」
と、里織は僕にそう言ってきたのだった。
「はあ!?」
隼斗という男は、里織の発言に目を見開いていた。
「どういうこと?里織」
「この人が、私に無理矢理セックスしてきたのよ!私は嫌だって抵抗したのよ!? でもこの人が無理矢理……!」
里織の発言に、男は「おい!何言ってんだよ里織!お前がセックスしてって俺にねだって来たんだろ!?」と言い返している。
「里織、里織の話は本当なの?」
と里織に問いかけると、里織は「本当よ!この人な私をずっと好きだって言って、迫って来たのよ!」と言ってきた。
「おい!てめぇの妻の話はウソだからな! コイツから俺を誘って来たんだからな!?」
「……あなたは黙っててください」