【完結】結婚二年目の憂鬱。〜僕は妻に裏切られていた〜


「平気な訳がないでしょう!? 私は大輝に抱かれたかった!大輝に抱いてもらえなかったから、大輝の代わりに私を抱いてくれる男を見つけただけよ!」

 里織の言葉に、僕はさらに絶句した。

「僕の代わりって……」

 里織は何を言っているのだろう……。

「私は隼斗に抱かれている時、大輝に抱かれていると錯覚しながら抱かれてたのよ!?」

「……はっ?」

 何を言っているんだ、里織……。僕には里織の言ってることがまるで理解出来ない。

「大輝に抱かれていると思って、私は隼斗とセックスしてた」

「……それとこれとは訳が違うだろ?君のやっていることは、僕への裏切り行為なんだよ」

「……あなたが私を抱かないのが悪いんでしょ」

 里織は開き直ったのか、僕にそう言ってきた。

「僕が悪いというのかい?」

「そうよ!あなたが悪いのよ、大輝! あなたが私を女として見てないのが悪いのよ!」

「誰も女として見てないなんて言ってないだろう?」

 里織はあくまでも僕が悪いと、そう言いたいのだろう。

「あなたが私を求めてこないからよ!だから私は、ただセックス出来る相手を探しただけ! それの何が悪いの?」

 開き直るつもりかよ、里織……。
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