【完結】結婚二年目の憂鬱。〜僕は妻に裏切られていた〜


「夕飯、出来てるよ。食べる?」

「……うん、食べようかな」

 里織はなんとなくだけど、僕を気まずそうに見ている。

「じゃあ用意するね」

「……ありがとう。 私、着替えてくる」

 里織は着替えのため、部屋へと入っていく。

 僕は夕飯の用意をしながら、里織にいつ話そうかと考えていた。

「……お待たせ、大輝」

「じゃあ、食べようか」

「……うん」
 
 僕たちは向かい合うように腰掛け、お箸を手にする。

「いただきます」

「……いただき、ます」

 今日の夕飯は、里織の大好きなビーフシチューにした。 里織は昔から、僕の作るビーフシチューを美味しいと言ってくれて、美味しそうに食べてくれるんだ。
 
 だから今日は、里織の大好きなビーフシチューにした。

「これ……」

「今日は里織の大好きなビーフシチューにしたんだ。 里織、好きだろ?」

「……美味しいよ、すごく美味しい」

 ビーフシチューを口にした里織は、美味しいと言ってくれた。

「良かった」

「……大輝、あのね」

 スプーンを置いた里織は、僕に視線を向ける。

「私……本当にごめんなさい」

 里織は僕に謝罪の言葉を述べてくる。
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