【完結】結婚二年目の憂鬱。〜僕は妻に裏切られていた〜
里織はもう二度と不倫をしないと、誓ってくれた。
ただ口だけの約束だと信用されないからと、里織本人が宣誓分を直筆で書くと言い出した。
「里織、別にそこまでしなくても……」
「いいの。これは私の誓いなんだから」
里織は頑固だから、そのまま突き通されてしまった。
「大輝……ありがとう」
「え?」
「私……あなたと結婚出来て、本当に良かった。 これからはあなたの妻でいる、ちゃんと。……あなただけの妻でいるから」
里織が生まれ変わったことにホッとして嬉しくなった僕は、里織のことを思わず抱きしめてみる。
「……大輝?」
「里織……今日、抱いてもいい?」
「……え?」
ずっとセックスレスだったけど、里織に悲しい思いをさせたくないと思った。
今回里織に不倫された原因がセックスレスだったということもあり、里織が望むなら夫婦としてのスキンシップを増やすことも大事だと気付かされた。
「……僕も里織と、したいんだ」
「うん……抱いてほしい」
そしてその日僕は、久しぶりに里織と身体を重ね合うことに成功した。
「大輝……」
「里織……もっと顔を見せて」
こうして里織と僕は、無事にセックスレスも解消することが出来た。