秘密の恋は何色?
「みほちゃん、来たよ。」
そういいながら保健室の扉を開けた。
「よう。」
この間の高校生がいた。
華菜は静かに扉を閉めて職員室に行こうとした。
「まてまてまて。なぜ閉める?」
「不審者を見つけた場合、先生方への報告は必須かと。」
「隣の学校の制服とそうじゃない制服の見分けもつかないのか?」
「見分けはつきます。でも今日はこっちは明日から夏休み。そっちはまだ学校なのでは?」
「補習のあるやつはな。俺はないからここにいる。」
「そうですか。」
それだけを言って華菜は定位置に座った。
その横に高校生が座った。
「……。」
どうして隣に座るのか。聞きたいけど聞けない。
「先生から伝言。」
「え?」
「『30分くらい保健室あけるからその間に各務原君に勉強見てもらって。』だとさ。」
「各務原…」
「そ、俺のこと。」
「冬真様のご兄弟?」
「冬真の弟だよ。」
嘘でしょ…。冬真に会いたくなくてほかの高校に行こうとしていたのに、その弟にばれるなんて…。
「言っとくけど、兄貴には何も言ってないからな。」
「えっ?」
そういいながら保健室の扉を開けた。
「よう。」
この間の高校生がいた。
華菜は静かに扉を閉めて職員室に行こうとした。
「まてまてまて。なぜ閉める?」
「不審者を見つけた場合、先生方への報告は必須かと。」
「隣の学校の制服とそうじゃない制服の見分けもつかないのか?」
「見分けはつきます。でも今日はこっちは明日から夏休み。そっちはまだ学校なのでは?」
「補習のあるやつはな。俺はないからここにいる。」
「そうですか。」
それだけを言って華菜は定位置に座った。
その横に高校生が座った。
「……。」
どうして隣に座るのか。聞きたいけど聞けない。
「先生から伝言。」
「え?」
「『30分くらい保健室あけるからその間に各務原君に勉強見てもらって。』だとさ。」
「各務原…」
「そ、俺のこと。」
「冬真様のご兄弟?」
「冬真の弟だよ。」
嘘でしょ…。冬真に会いたくなくてほかの高校に行こうとしていたのに、その弟にばれるなんて…。
「言っとくけど、兄貴には何も言ってないからな。」
「えっ?」