秘密の恋は何色?
あの日以来、高校選びを行っているが全くと言っていいほど見つかっていない。
「そもそも何が気に入れないわけ?鬼山の。」
「先輩がいることですかね…。」
「あらあら。嫌われちゃってるわね、彰君。」
ようやく放してもらえたと思ったら下から顔を見てくる。
上目遣いっていうやつなのかもしれないけど、目つきが鋭いのでただただ怖い。
「柴園女学園、桔梗女学園、白姫女学園…?全部女子高かよ…。」
「従姉妹が通っていたところを推薦されたの。」
「こっちは共学ね。松葉高校、桐生高校、黒川高校。こっちも親族が通っていたところね。」
「全部大おばあ様から渡されたの…。私的には白百合学園が気になっていたんだけど…。」
「あそこは無理でしょうね~。全寮制だしなかなか帰れないって聞いたしね。」
みほちゃんに言われてため息をついた。
「そろそろ教室に戻るね。」
そういって私は資料を置いて教室に戻った。
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