秘密の恋は何色?
華菜がかけていった後姿を眺めてほくそ笑んでいた春樹。
「やっぱ面しれ―やつ。」
「春、ここにいたのか。」
そう声をかけてくるのは双子の夏樹。
「夏、どうしたんだ?」
「いつものところに来ないから探しただけだ。さっきの椿原か?」
「あぁ、椿原華菜だよ。面白いよな。」
くくっと笑いながら答える春樹に夏樹は呆れたように言った。
「あんなガキ、どこがいいんだ?」
「からかいがいがあるところだな。」
「あっそ。」
それだけを言って2人は屋上に向かった。
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