幼馴染は分からない【完】

『少しは大人っぽくしないと』とあこちゃんからのアドバイスでビキニを選んだものの、大間違いだったと落ち込む。


ずっと不機嫌なれん。



今日だって、同じところにいくのに、家から出て別々で来た。



れんの水着姿はすごくカッコよかった。周りの人たちが振り返るほどのルックスに、細マッチョで引き締まっている体。


私の体を熱らすには十分だった。



どこをみればいいのわからない。



「れんは相変わらずつれねえーな。つむぎちゃんこいつ素直じゃなくてごめんね。」


あからさまに落ち込む私に、あきくんがフォローしてくれる。



「…ううん。本当のことだから。」



しょうがないよね。張り切った私が悪かったよ。


れんに少しでも可愛いって思ってもらいたいって思った私が馬鹿だった。



そんなのあるわけないんだよ。



ずっと目だって合わない。






私はれんの水着姿にこんなにドキドキしてるのに。



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