幼馴染は分からない【完】
♡♡♡
「っていうことがありまして…」
夏休み明け、かけるにプールであったことを相談する。
放課後の誰もいない教室、向かい合って座る私たちの間に、生ぬるい風が通り抜ける。
「何それ。超いい感じじゃん!」
かけるは告白してくれた後も、私のことを応援してくれていて、話を聞いてくれる。
「へ?どこが?また嫌われちゃったよ。」
「あ、つむぎちゃん、顔に何かついてるよー」
そう言ってかけるの顔が少し近づいてくる。
…ち、近い。
「何してんだよ。」
その声はれんのものだった。
「れんっ」
部活中だったのか、ユニフォーム姿のれんに見惚れる。
部活だって見せてもらったことないから、ユニフォーム姿はすごく新鮮でかっこいい。