初めての恋ー孤独な私を見つけてくれたー
何日かはお互いに会う事なく、二人は自分の中でお互いのことが大きくなっていった。

しばらくたったある日、柚歩が一人でいると琉生がやってきた。
今度は何だか琉生は元気が無いように思えた。
緊張しながら、柚歩は琉生に話しかけた。
「どうかしましたか？琉生さん、いつもと違う気がします」琉生はどう説明しようか迷いながら、話し出した。
家業をつがなくてはいけないけどでも夢は諦められないことを話してくれた。



「俺は長男だから、親父のあとを継がなければならないことは理解してるんだ。でも、昔から職人さんや幼なじみの叔父さんに感化されてずっと自分でジュエリーのデザインして皆に喜んでもらうものが作りたいと考えているんだ。でも、親が俺に期待して育ててくれてるのはわかるから、でも、どうしてもデザインの仕事がしたい。上層部ではなくて現場で働きたい。そのためには留学してデザインの勉強がしたいって、言えなくて... ...ごめんね。こんな話をして... ...」

私は自分の思いを友香がいつも柚歩に話してくれていたようにその人に伝えた。


「琉生さん、無理はしてないですか？私は琉生さんがどんな大きなものを抱えてるのかはわかりません。でも、夢があることって素敵です。私は歌を歌うことは好きですが、どうしても人前では歌えないです。でも琉生さんは違いますよね。昔、母が話してくれたことがあります。夢を見れば必ず叶えることができる。叶えることって難しいですが、その過程も楽しいのだと...私は母にそう教えられてきました。だから、今の自分の気持ちをはっきりお父さんに話した方がいいと思います」

「そうだよな、ありがとう。父に話してみるよ。反対されても何度でも話してみるよ。来週はここで会う約束をしてほしい？この時間に...柚ちゃんにどうしても受け取って欲しいものがある」と

そして約束の一週間がやってきた。




























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