初めての恋ー孤独な私を見つけてくれたー
「柚ちゃん、この文字はフランス語であなたの味方だよって意味で俺はいつでも君の味方だからという意味でこの言葉を君に送ることにしたんだ。」琉生は柚歩の頭に触れ、ポンポンと優し気な表情で触れた。
柚歩は自分の頭にさわりながら、少し恥ずかし気にうなづいた。
このことがきっかけとなって中途半端な自分を見つめなおすきっかけとなった。
柚歩は、中学卒業後、祖母と暮らすことを決めた。祖母が亡くなる前に祖母の知り合いの方に勧められた奨学金制度で母友香との約束だった大学進学を目指した。今は夢はなくても大学いってからやりたいことを見つけたらいいよと友香と約束していたからだ。
それから、何度か柚歩はあの大きな公園に足を運んだが、琉生に会うことはなかった。
もしかしたら、もう琉生は留学したかもしれないと柚歩は思っていた。あの時のことを思い出すと未だに柚歩はホッとできる気がした。
今度、会う時は名前以外ことが聞けたらいいなと思いながら、柚歩はフッと笑った。
人と話すのは苦手なのに、あんなふうに話したのは初めてだった。
琉生は柚歩にとって初めてキュンとした人だったのかもしれない。
あのペンダントはずっと身に着けていた。琉生のことは忘れられなかったし、あの頃は必死だった柚歩にとって生きる希望を与えてくれた人でもあったからだ。だからまさかあんな場所で会う事になるなんて考えもしなかった。
琉生はまだ留学しているものだとずっと思っていた。7年前の琉生とのやり取りを忘れたわけじゃなかった。いつもペンダントを見て勇気をもらっていたから。柚歩は友香を亡くしてから生きる気力さえなくなっていった。でも、その柚歩に生きる気力を与えてくれたのは琉生だった。友香はいつもあまり人とのコミュニケーションをとるのが苦手な柚歩に、
「柚がしんどかったら無理に人に合わせる必要なんてない。柚が生きやすいように生きればいいのよ。それも柚の個性なんだから...」
柚歩は友香のそんな何気ない言葉でずっと励まされていた。
友香との約束通り柚歩は大学は卒業して、今の会社に就職した。なんとなく過ぎていく中でやりたいことを見つけられずにいた。
歌は好きだったけど、歌で生計を立てたいとか思ってはいなかった。柚歩にとって歌は息抜きだったから... ...。
柚歩は自分の頭にさわりながら、少し恥ずかし気にうなづいた。
このことがきっかけとなって中途半端な自分を見つめなおすきっかけとなった。
柚歩は、中学卒業後、祖母と暮らすことを決めた。祖母が亡くなる前に祖母の知り合いの方に勧められた奨学金制度で母友香との約束だった大学進学を目指した。今は夢はなくても大学いってからやりたいことを見つけたらいいよと友香と約束していたからだ。
それから、何度か柚歩はあの大きな公園に足を運んだが、琉生に会うことはなかった。
もしかしたら、もう琉生は留学したかもしれないと柚歩は思っていた。あの時のことを思い出すと未だに柚歩はホッとできる気がした。
今度、会う時は名前以外ことが聞けたらいいなと思いながら、柚歩はフッと笑った。
人と話すのは苦手なのに、あんなふうに話したのは初めてだった。
琉生は柚歩にとって初めてキュンとした人だったのかもしれない。
あのペンダントはずっと身に着けていた。琉生のことは忘れられなかったし、あの頃は必死だった柚歩にとって生きる希望を与えてくれた人でもあったからだ。だからまさかあんな場所で会う事になるなんて考えもしなかった。
琉生はまだ留学しているものだとずっと思っていた。7年前の琉生とのやり取りを忘れたわけじゃなかった。いつもペンダントを見て勇気をもらっていたから。柚歩は友香を亡くしてから生きる気力さえなくなっていった。でも、その柚歩に生きる気力を与えてくれたのは琉生だった。友香はいつもあまり人とのコミュニケーションをとるのが苦手な柚歩に、
「柚がしんどかったら無理に人に合わせる必要なんてない。柚が生きやすいように生きればいいのよ。それも柚の個性なんだから...」
柚歩は友香のそんな何気ない言葉でずっと励まされていた。
友香との約束通り柚歩は大学は卒業して、今の会社に就職した。なんとなく過ぎていく中でやりたいことを見つけられずにいた。
歌は好きだったけど、歌で生計を立てたいとか思ってはいなかった。柚歩にとって歌は息抜きだったから... ...。