初めての恋ー孤独な私を見つけてくれたー
再会ーマラカナイトー
その日の柚歩はなぜか夢見が悪くて起きると、涙を流していた。いつもと違ってボーっとしてしまい寝過ごしてしまったため遅刻にはならなかったものの、お弁当が作れなかった。
何もかもルーティンどうりにいかなかったために精神的に調子を崩していた。

柚歩はお昼に一人で近くのうどん屋さんで食事を済まして休憩時間がなかったために、走って帰ってきたために汗を拭こうと首につけていたネックレスをよけながら汗を拭いた。手を洗って出ていこうとした時、秘書課の派手目なお嬢様軍団のリーダー格の沢城さんとぶつかった。
本当に今日はついてないと柚歩は思った。
よりにもよって沢城さんとぶつかってしまうなんてと柚歩は反省した。

そういえば、この間のことで柚歩のこと恨んでいるような気がしていた。

「いったーい。前ちゃんとみなさいよ。何でここにいるのよ。あんたなんかここの化粧室使うのやめてくれない?ここはエントランスもあるんだから、あんたみたいな社員がいるって外部の人に思われるの、嫌なんだけど。うちの評判おちるでしょ」麗華は大げさに大きな声で言った。
「ほんとにどこみてんのよ。麗華さんに謝りなさいよ。死神のくせに」
「ごめんなさい」柚歩は急いでその場を立ち去った。柚歩は庶務課に泣かないで戻ろうとしたが涙をためて机に突っ伏した。
柚歩は突っ伏した時に違和感を感じた。
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