初めての恋ー孤独な私を見つけてくれたー
「前に葉山がつけてるのを見たことがあってフラワーのモチーフが気になったから覚えていた。それは、沢城さんのじゃないですよね」要はキッとにらんで麗華に言った。
要は麗華から受け取った。「何か刻印してある。もしこれが沢尻さんものであるんであれば何が刻印してあるかわかりますよね。教えてください」ペンダントの裏に刻印してあった。
「あ、ほんとだ。刻印してある。麗華さん、なんて刻印してあるんですか?英語じゃないので読めないので教えてくださいよ」
「え、ああ...もうかすんで読めなくなってるからね」麗華はごまかしていたが誰かの声が響いた。
「沢城さん、読めないんじゃないですか?」
「え、麗華さんのものじゃないんですか?」近くにいた女の子たちの声が響き渡った。
「なに言ってるのこれは私のものよ。私のものじゃないって証拠ないでしょ?」麗華は少し余裕ぶっていったが、要が話を戻した。「この間、葉山が何か探していて何をなくしたのか聞いても教えてくれなくて...。もしかしたらと思ったんだ。
葉山が探していた時沢城さんが陰からほくそ笑んでいたよね。それで、気づいたんだよね。何かの拍子でをなくした葉山のものと知ってわざとじゃないかって。最低です。正直、沢城さん幻滅しました」その声で周りにいた人がスッと沢城さんから引いていったような気がした。

そこに、副社長とともに背の高い顔立ちのいい男性とともに現れた。
周りの人たちも副社長と一緒に現れたイケメンに目を奪われていた。まわりから、イケメンじゃない?誰、あの人?等という声が聞こえてきた。
「... ...噓... ...なんで... ...琉生さんが... ...」柚歩は口に手をあててびっくりしていた。
「僕の友人だよ。さっき話していたジュエリー関係の友人だよ」副社長は横の男性のことを話した。

麗華は突然現れたイケメンに、倒れるようにもたれ、甘えたような声で話した。

「皆、このネックレス私のじゃないって言うんです。私のなのに...ひどいと思いませんか?嘘だと思うなら証拠出したらいいのに... ...。証拠もだせないのに...」少し勝ち誇ったような言い方で周りにいる人をにらみつけた。

琉生は、静かに麗華を引き離した。

































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