初めての恋ー孤独な私を見つけてくれたー
秘めた想い―アレクサンドライト―
その日は柚歩は主任に言われて郵便物を出すために郵便局を訪れていた。
郵便局から出て、帰りを急いでいた。そこに路地裏でうずくまっている女性を発見する。

その女性は少し苦しそうで、うずくまっていたのに誰もが見て見ぬふりをしていた。柚歩はあまり人と関わるのが苦手なのだが、なぜかその女性は気になってしまい自分から声をかけていた。

「大丈夫ですか？」柚歩は彼女に声をかけたけど彼女からの反応はあまりなく、どこから力が出てるのかわからないくらい彼女を抱えて路地裏から声をかけながら通院している病院を尋ねると診察券を出した。

柚歩はタクシーの運転手に行き先を伝えた。

「北條総合病院までおねがいします。少し急いでください」柚歩は震える声で行き先を伝えた。
病院に着くと事情を説明し、担当医の先生がやってきて彼女をストレッチャーにのせて処置室に入っていった。
柚歩は帰る選択はあったものの、なぜか彼女のことがきになって処置室の前で待っていた。
「患者さんはここに通院されてる方なので、ご家族に連絡取って頂いたのですが、ご家族が今海外に出張中だそうで海外におられる家族さんに代わって婚約者の方が来られるとのことです」看護師は水野医師にそう告げた。

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