初めての恋ー孤独な私を見つけてくれたー
柚歩は自分のペースでゆっくり過ごしたいと正直思っていた。でも、要はそんな柚歩の様子に気付くはずもなく話しかけてくる。
柚歩は小さい頃から人と話すのが苦手でいつも一人遊びをしているような子供だった。生まれた時から父親はいず、いわゆる私生児だった。
母友香はシングルマザーとしてずっと働いており、柚歩を女の手一つで育てていた。友香は柚歩が17歳の時に長い闘病生活の末亡くなってからはひとりで生きてきた。
柚歩に友香は自分の大切なものを託していた。
庶務課は用事がない限りあまり誰も立ち寄らない。
庶務課も主任と二人だけだ。主任も庶務課にほとんどおらず、さぼってばかりいるが柚歩自身そんなに困っていない。
主任は在籍していると、柚歩が気に入らないのか、何か言わないと気がすすまないらしい。いわれるのは慣れているがあまり嬉しくはない。
要がなぜ柚歩に話しかけるのかまでは柚歩自身理解できないと思っている。ただの同期なら他の人もいるのにと思っている。
女性社員には嫌な顔をされて陰口をたたかれる。
休憩時間に柚歩は用事があって久しぶりに上の階に行った帰りに化粧室に行くと、なぜか秘書課のフロアーでもないのに秘書課のメンバーが陣取っていて、化粧室に入るのを躊躇していた。秘書課のメンバーは洗面所で化粧を直しながら話をしていた。
YAMAMINEの秘書課のメンバーはどこかのお嬢様とか凄く高飛車で男性の話しかしていない。
柚歩が通り過ぎようとすると、柚歩にわざと聞こえるようにこえがした。
「小柳さんってイケメンでエリートで絶対出世頭だからわたし、アプローチしようかな?
でもさ、死神さんっていつも小柳さんの近くにいて邪魔でしょうがないよね」
「あんな子、いつも黒い服で下向いて大きな黒縁の眼鏡で髪型もダサいし、一緒の空間にいるのも無理。早く辞めたらいいのに」
「ほんとよね。あの人の傍を通るのも無理。なんだかこっちまで暗くなっちゃうじゃない」高らかに笑って化粧室を出ていった。
柚歩は小さい頃から人と話すのが苦手でいつも一人遊びをしているような子供だった。生まれた時から父親はいず、いわゆる私生児だった。
母友香はシングルマザーとしてずっと働いており、柚歩を女の手一つで育てていた。友香は柚歩が17歳の時に長い闘病生活の末亡くなってからはひとりで生きてきた。
柚歩に友香は自分の大切なものを託していた。
庶務課は用事がない限りあまり誰も立ち寄らない。
庶務課も主任と二人だけだ。主任も庶務課にほとんどおらず、さぼってばかりいるが柚歩自身そんなに困っていない。
主任は在籍していると、柚歩が気に入らないのか、何か言わないと気がすすまないらしい。いわれるのは慣れているがあまり嬉しくはない。
要がなぜ柚歩に話しかけるのかまでは柚歩自身理解できないと思っている。ただの同期なら他の人もいるのにと思っている。
女性社員には嫌な顔をされて陰口をたたかれる。
休憩時間に柚歩は用事があって久しぶりに上の階に行った帰りに化粧室に行くと、なぜか秘書課のフロアーでもないのに秘書課のメンバーが陣取っていて、化粧室に入るのを躊躇していた。秘書課のメンバーは洗面所で化粧を直しながら話をしていた。
YAMAMINEの秘書課のメンバーはどこかのお嬢様とか凄く高飛車で男性の話しかしていない。
柚歩が通り過ぎようとすると、柚歩にわざと聞こえるようにこえがした。
「小柳さんってイケメンでエリートで絶対出世頭だからわたし、アプローチしようかな?
でもさ、死神さんっていつも小柳さんの近くにいて邪魔でしょうがないよね」
「あんな子、いつも黒い服で下向いて大きな黒縁の眼鏡で髪型もダサいし、一緒の空間にいるのも無理。早く辞めたらいいのに」
「ほんとよね。あの人の傍を通るのも無理。なんだかこっちまで暗くなっちゃうじゃない」高らかに笑って化粧室を出ていった。