初めての恋ー孤独な私を見つけてくれたー
なぜこんな気持ちになっているんだろう。
柚歩は 自分の気持ちが分からず涙が溢れてるのがどうしてなのかわからなかった。
こんな気持ち今まで持ったことなく 柚歩の中では消化しきれていなかった。
あれからどれくらい時間が経ったのかわからないが会社に戻らないといけないと思い立ち上がった。

今まで、一度も会社に連絡していないことに気付き、慌てて連絡しyプにも、充電が切れていて連絡できなかった。
急いで帰ると、主任が待ちかねたように柚歩の顔を見て激怒した。

「郵便局に行くだけで何でこんなに時間かかってんだよ。簡単な仕事も出来ないのか?役立たずだな」
「あの、具合悪い方がいたので一緒に病院にいっていたんです。スマホの充電が切れて連絡できなかったんです。申し訳ありません」
「言い訳だけ一人前だな。ほんとにいい加減しろよな」
主任は顔を近づけて脅すように言い放った。


「すみません」柚歩が頭を下げていると、庶務課の扉を勢いよく開けた副社長が息を切らせて立っていた。「主任、そんなに葉山さんに怒る必要があるのか?」めったに怒らない副社長が声を荒げたことで、主任はビクッとした。

主任は平静を装い、
「副社長どうしたんですか、こんなところまで」主任はいつもよりトーンが落ちた状態で副社長に話しかけていた。
「葉山さん、ごめんね。主任のことだから理不尽に怒ったんだろう。先ほど、我妻副社長から連絡があってね。なんだか慌てていて、至急君から連絡がほしいそうだ。話は聞いたよ。『Kadokura』の優海ちゃんを助けてくれたんだってね」柚歩は一気に話す副社長に少し怯えながらもうなづいた。


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