初めての恋ー孤独な私を見つけてくれたー
柚歩は正直琉生の話が聞くのが怖かった。でも、聞かないとダメな気がしていた。話を聞いたらもしかしたら、自分の子のもやもやしている気持ちがわかる気がしていた。

柚歩は戸惑いながらも琉生の話を聞こうとうなづいて琉生の車で琉生の自宅に向かっていた。

「柚はお腹すいてない?俺、あまり自炊しないから食材が無くて近くのスーパーで何か買ってくるから、柚は今日は疲れているから車で待っていて」琉生は車を近くの大型スーパーに止めて総菜等を買いに行った。

柚歩は車で一人になって大きなため息をついた。

柚歩は今凄く不安でしょうがなかった。そんな風に考えていると、息を切らした琉生が両手に袋を持って帰ってきた。

「ごめんね。待たせてしまって。適当に買ってきたけど...」「ありがとうございます。おいくらですか?」

「柚にもらおうなんて思ってないから...。心配しないで俺きちんと稼いでるから...」少し茶化すように言った。

琉生は再び車に乗り込み5分もしないうちに大きな高層マンションについた。

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