初めての恋ー孤独な私を見つけてくれたー
その、メッセージに柚歩が気づいたのは、優海と別れた後だった。
何故か、そのメッセージには【優海に何かされなかったか?】【大丈夫だったか?】など、心配するメッセージばかりだった。
それに気づいた柚歩はすぐに電話した。どうして心配しているのかはわからなかったけど、急いで連絡しなくっちゃいけないと思ったからだ。

「琉生さん、今大丈夫ですか?電話してすみません。メッセージ気づかなくて、どうかしたんですか?」柚歩は不思議に思いながら言葉を発していた。

「いや、大輔が柚と優海が一緒に出て行ったと聞いて、優海に何かいやがらせされてないか気になって...」
「そんなことありません。優海さんはこの間のお礼を言ってくださっただけです。それから、色んな話をしました。お友達になってくれると約束できました。ゆっくりお会いできてよかったです。凄く楽しかったです」「柚がそう思えたのならよかった。優海のこと前に話したと思うけど、なかなか納得してくれなくて困っていたんだ。俺には柚だけがいればいいからさ。何とか最後には優海にも何とか納得してもらえたんだけど...もちろん親にも話したから親には納得してくれた。だから、俺から離れていかないでくれ。心配だから、今から会えないか?」柚歩は最初もう遅いから断るつもりだったが、やっぱり本心では凄く琉生に逢いたいと思いなおした。
「いいですよ。今からどこに行けばいいですか?」「いや、迷惑じゃなければ柚の家に行くよ。待っててくれ」すぐに電話が切れた。

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