初めての恋ー孤独な私を見つけてくれたー
「琉生君の恋人は、葉山柚歩さんだね。琉生君が柚歩さんに見せてもらったのは歩が柚歩さんのお母さんの葉山友香さんの為にデザインしたもので間違いない。友香さんと、歩はイギリスに留学した時に知り合ったって歩に聞いた。友香さんはピアニスト、歩は画家になるためにお互いに異国の地で励ましあいながら、いつしか恋に堕ちたと言っていた。でも、歩は次男とはいえ『Kadokura』の御曹司。自分の身分を打ち明けることが出来なかったらしい。歩は一人前になれば友香さんにプロポーズするするつもりだった。あの指輪をデザインしたいと君のお父さんの暁に連絡して手伝ってもらって完成させてプロポーズしようとした矢先、友香さんがピアニストの夢を諦めて忽然と歩の前から姿を消した」侑史は一息ついてからまた話し出した。
「歩は必死になって共通の友達に友香さんの行方を聞いたが誰にも告げなかったらしい。それからしばらくすると、今度は歩が病に倒れて道半ばにして帰国しなくてはいけなくなってしまった」
「歩叔父さんが倒れたことは知っています。でも、それからも絵は描き続けていましたよね」「そうだね。歩はどうしても描きたかったものがあったらしい」「それから柚歩のお母さんはどうしていたんですか?おじさんの力だったら調べられますよね」
「君が聞きたいのは柚歩さんのことだね」「はい」
「確かに、私の力であれば調べられた。でも、あの時もう歩は友香さんと会う事を自分自身で拒んでいるように見えた。でも、そんな弟には内緒で私自身は友香さんの足取りを捜索した」「それで」
「友香さんは実は歩の身分のこと友達から教えられてそれで自分から離れたそうだ。その時、友香さんのお腹の中には柚歩さんがいたんだ。友香さんはどうしても歩には言わずに柚歩さんを産むことにしたそうだ」
「歩は必死になって共通の友達に友香さんの行方を聞いたが誰にも告げなかったらしい。それからしばらくすると、今度は歩が病に倒れて道半ばにして帰国しなくてはいけなくなってしまった」
「歩叔父さんが倒れたことは知っています。でも、それからも絵は描き続けていましたよね」「そうだね。歩はどうしても描きたかったものがあったらしい」「それから柚歩のお母さんはどうしていたんですか?おじさんの力だったら調べられますよね」
「君が聞きたいのは柚歩さんのことだね」「はい」
「確かに、私の力であれば調べられた。でも、あの時もう歩は友香さんと会う事を自分自身で拒んでいるように見えた。でも、そんな弟には内緒で私自身は友香さんの足取りを捜索した」「それで」
「友香さんは実は歩の身分のこと友達から教えられてそれで自分から離れたそうだ。その時、友香さんのお腹の中には柚歩さんがいたんだ。友香さんはどうしても歩には言わずに柚歩さんを産むことにしたそうだ」