秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
メイサを他の男と取り合うなどさらさらごめんだ。それなのに、なぜか素直に喜べなかった。
返答に窮する俺に、ブロームは続ける。
「かと言って、僕の目の前でメイサを他の男に奪われてしまうのは癪だからね。申し訳ないけど。僕は敵に塩は送らない」
後半の台詞の真意が、俺にはいまひとつわからなかった。
「ブローム、おじさんから受け取ったわ。細さも長さも見事よ! 針柄の形状も、指にしっくり馴染んで扱いやすい! しかもおじさんは、ほとんどブロームが仕上げたと言っていたわ。あなた、素晴らしい腕じゃない!」
そうこうしているうちに、注文の品を受け取ったメイサが満面の笑みを浮かべて駆けてくる。
俺たちは揃ってメイサへと視線を向けた。
「ありがとう、君の役に立ててよかった」
「それからね、おじさんにお代を支払おうとしたら、入金済だっていうのよ。それって、ブロームが代金を立て替えてくれたのよね? 私、いくらお支払いすればいいかしら?」
返答に窮する俺に、ブロームは続ける。
「かと言って、僕の目の前でメイサを他の男に奪われてしまうのは癪だからね。申し訳ないけど。僕は敵に塩は送らない」
後半の台詞の真意が、俺にはいまひとつわからなかった。
「ブローム、おじさんから受け取ったわ。細さも長さも見事よ! 針柄の形状も、指にしっくり馴染んで扱いやすい! しかもおじさんは、ほとんどブロームが仕上げたと言っていたわ。あなた、素晴らしい腕じゃない!」
そうこうしているうちに、注文の品を受け取ったメイサが満面の笑みを浮かべて駆けてくる。
俺たちは揃ってメイサへと視線を向けた。
「ありがとう、君の役に立ててよかった」
「それからね、おじさんにお代を支払おうとしたら、入金済だっていうのよ。それって、ブロームが代金を立て替えてくれたのよね? 私、いくらお支払いすればいいかしら?」