秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
そのまま通り過ぎようとして、ふいに男性の様子がおかしいことに気づく。
……違う! 男性は花を見ているんじゃない!
男性は片手を腰に当て、花壇に突っ伏すように蹲っていた。私はダッと駆け出して、中庭に続く扉を開った。
「どうされました!? 大丈夫ですか!?」
駆け寄りって尋ねると、男性は私を見上げ、僅かに目を見開いた。
「いやいや、これは情けないところを見られてしまったな」
男性は少し気まずそうに告げた。
「そんなことありません。それより、どこがお辛いのですか?」
「ふむ。屈んだら、腰がグキッといってしまってな」
「歩けますか? もし歩くのが難しいようであれば、人を呼んできます」
「やめてくれ! ……いや、声を大きくしてすまない。だが、そんなに大事にせんでいい。痛みもたいぶ和らいできた。もちろん自分で歩ける」
私の問いに男性はなぜかひどく慌てた様子で答え、膝に片手を突いて支えにし、立ち上がろうとする。
「私の肩に掴まってください」
……違う! 男性は花を見ているんじゃない!
男性は片手を腰に当て、花壇に突っ伏すように蹲っていた。私はダッと駆け出して、中庭に続く扉を開った。
「どうされました!? 大丈夫ですか!?」
駆け寄りって尋ねると、男性は私を見上げ、僅かに目を見開いた。
「いやいや、これは情けないところを見られてしまったな」
男性は少し気まずそうに告げた。
「そんなことありません。それより、どこがお辛いのですか?」
「ふむ。屈んだら、腰がグキッといってしまってな」
「歩けますか? もし歩くのが難しいようであれば、人を呼んできます」
「やめてくれ! ……いや、声を大きくしてすまない。だが、そんなに大事にせんでいい。痛みもたいぶ和らいできた。もちろん自分で歩ける」
私の問いに男性はなぜかひどく慌てた様子で答え、膝に片手を突いて支えにし、立ち上がろうとする。
「私の肩に掴まってください」