秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
「ごめんなさいっ!! 謝って許してもらえるものではないけれど、私、あの時は嫉妬に駆られてどうかしていて……っ。それでつい、あんな態度を……本当にごめんなさい!」
カミラがあまりに大きな声で謝罪を叫びだすものだから、廊下に居合わせた人たちの目が一斉にこちらに集まる。
「ちょっ、カミラ。ここじゃあれだから、こっちに来て」
私はなおも言い募ろうとするカミラの腕を引き、手近な空き部屋に入って扉を閉めた。
「いきなり頭を下げるからなにかと思ったら……驚いちゃったわ」
「うぅっ……」
カミラはしゃくりあげながら私を見上げた。
なんだか、出来の悪い後輩でも相手にしているような気分になって、ポケットからハンカチを取り出して濡れた頬を拭ってやった。
「もぅ、困った子ね」
「ぅうううっ。ごめんなさい。……本当はあなたに合わせる顔なんてないってわかってる。でも、どうしても謝らずにはいられなかった」
涙をいっぱいに溜めたブルーの瞳は真剣そのもので、その言葉にも嘘はなさそうだった。
カミラがあまりに大きな声で謝罪を叫びだすものだから、廊下に居合わせた人たちの目が一斉にこちらに集まる。
「ちょっ、カミラ。ここじゃあれだから、こっちに来て」
私はなおも言い募ろうとするカミラの腕を引き、手近な空き部屋に入って扉を閉めた。
「いきなり頭を下げるからなにかと思ったら……驚いちゃったわ」
「うぅっ……」
カミラはしゃくりあげながら私を見上げた。
なんだか、出来の悪い後輩でも相手にしているような気分になって、ポケットからハンカチを取り出して濡れた頬を拭ってやった。
「もぅ、困った子ね」
「ぅうううっ。ごめんなさい。……本当はあなたに合わせる顔なんてないってわかってる。でも、どうしても謝らずにはいられなかった」
涙をいっぱいに溜めたブルーの瞳は真剣そのもので、その言葉にも嘘はなさそうだった。